2021.05.21

口臭のチェック!自宅・歯医者・口臭外来機器での方法

口臭のチェック!自宅・歯医者・口臭外来機器での方法

「自分は口臭があるのか」と気になる方も多いのでは無いでしょうか。“口臭”はデリケートな問題ですので、なかなか人に聞きづらいものです。
例えば、あなたが口臭の強い人と会話をする事があっても、なかなか「口臭がします」とは言えないものです。
ひとくちに口臭と言っても、様々な原因があります。口臭の原因と口臭のチェック方法(自宅・歯医者)、自宅でできる予防方法について解説したいと思います。

1.口臭の主な原因

口臭には“生理的口臭”と“病的口臭”があります。
“生理的口臭”とは、誰もがある口臭です。口の中には、誰でも多くの細菌が居ます。起床時や、空腹時・緊張時などは、唾液の分泌が減るので、細菌が増殖し臭いのもとを発生します。
一方、“病的口臭”とは、何らかの疾患があることで起こる口臭です。多くは、歯周病や虫歯によるものです。口の中以外の疾患を原因とするものでは、内臓系・耳鼻咽喉系などの疾患がある場合などがあげられます。
では、どのようにして口臭が発生するのか、それぞれの口臭の特徴と共に解説していきます。

1-1. 歯周病が原因の口臭

歯周病が原因の口臭は、臭いが強いのが特徴です。歯周病が進行すると、歯周ポケット内に歯周病菌が繁殖し、「メチルメルカプタン」という口臭のもととなるガスを発生するようになります。
そして、さらに歯周病が進行していくと、歯の周りの歯周組織が侵され、膿が溜まるようになります。膿の臭いが口臭をさらに強くさせます。

1-2. 虫歯が原因の口臭

虫歯が進行して、歯に穴が開いてしまうと、食べカスが穴の中に詰まり、穴の中で細菌が増殖します。食べカスや細菌自体からも臭いが発せられますし、虫歯菌によって歯質や歯の神経が侵されると、歯の腐敗臭がするようになります。
また、歯の神経が死んでしまった後も虫歯を放置しておくと、歯の根の先に膿の袋ができてしまう事があります。膿からも強い臭いが発生します。

・歯が原因の口臭については、以下の記事で詳しく説明しています。
口臭の原因となる3つの歯のトラブルとすぐできる予防ケア

1-3. 歯周病や虫歯以外の病気が原因の口臭

1-3-1. 胃腸の病気

胃腸の病気があると、消化不良を起こしやすくなります。消化不良を起こすと、食べ物の胃の中で発酵し、口臭の原因となります。

1-3-2. 糖尿病

糖尿病がある場合、甘ったるい臭いの口臭がする事や、酸っぱい臭いの口臭が出る事があります。また、唾液の分泌量が減るので、口の中が乾きやすくなり、口の中の細菌が臭いを発しやすくなります。

1-3-3. 肝臓の病気

肝機能が低下すると、肝臓で分解されるはずの臭いが分解されずに、口臭となって発せられる事があります。

1-3-4. 扁桃炎・副鼻腔炎

扁桃炎や副鼻腔炎により、鼻や喉に炎症を起こし膿が溜まると、臭いの原因になります。また、疾患により鼻呼吸ができない場合、口呼吸になってしまい、口の中が乾燥するので、細菌が増殖し、臭いを発しやすくなります。
これら口の中以外の病気が原因となっている場合には、それぞれ専門の科を受診する必要があります。
ただし、自分では何が原因になっているか判断できない事も多いと思います。その場合、口臭の原因の8割は口の中にありますので、まずは、歯科医院を受診していただき、診断を受けるのも良いでしょう。

2.口臭のチェック方法

なかなか人に言いづらいデリケートな問題である口臭。口臭は、自分でもチェックをする方法があります。きちんと検査をし、原因を知り、口臭予防・治療をするのが一番良い方法です。そのためには、歯科医院を受診するのが望ましいのですが、なかなか受診が難しい場合もあると思います。自分でチェックする方法と、歯科医院でどのような検査をし、口臭チェックをするのかを、解説したいと思います。

2-1. 自分でチェックする方法

自分の口臭を自分でチェックするの難しいものです。自分の口を手で覆うようにして、自己チェックをする人を見かけますが、空気が混ざってしまうので、実際には、判断しづらいものです。できるだけ臭いを直接嗅ぐ事ができ、客観的にチェックできる方法を4つ紹介します。

2-1-1. 呼気を自分で嗅いでチェックする方法

コップやビニール袋に息を吐きかけ、閉じ込めた呼気を、自分で嗅ぐ方法です。呼気を吐き出してから、一度深呼吸をするなどして、新鮮な空気を吸ってから、改めて閉じ込めた呼気を嗅ぐのが良いでしょう。
朝起きてすぐの時間は、口臭が強くなるので、起床時にチェックをするのがオススメです。

2-1-2. 歯垢をチェックする方法

フロスの写真
新しい歯ブラシやデンタルフロス・歯間ブラシに歯垢を取って、嗅いでみる方法です。また、舌についた白い汚れをガーゼや舌ブラシで拭き取り、嗅いでみるのも良いでしょう。
歯垢は、口臭の原因となるので、嗅ぐ事で口臭の程度がわかります。

2-1-3. うがいでチェックする方法

オキシドール
オキシドールを水で3倍〜10倍に薄め、ぶくぶくうがいをした後、再びコップに吐き出します。吐き出したオキシドールから、小さな泡が発生している場合、口臭がある可能性があります。オキシドールは100円程度〜市販されています。オキシドールを誤って飲んでしまわないように注意しましょう。

2-1-4. 口臭チェッカーでチェックする方法

ブレスチェッカー
2000円前後で市販されている、口臭をチェックする小型機器です。呼気を測定部に吐きかけて、口臭レベルをチェックする方法です。様々な口臭チェッカーが市販されており、口臭レベルの段階は機器によって異なります。
これら自分でチェックする方法は、タダもしくは安価で可能です。しかし、口臭の程度や、口臭の原因までは判断できません。これらの方法で、口臭があると感じた場合には、受診をするのが良いでしょう。

2-2.歯科医院でチェックする方法

2-2-1. 一般の歯科医院でチェックできる方法

・口腔内検査

口臭の原因となる歯周病や虫歯の状態、口腔粘膜や舌の状態、口腔乾燥の状態などをチェックします。

・レントゲン検査

歯周病や虫歯の状態、歯並び、噛み合わせの状態などをチェックし、口臭と関わりのある疾患をチェックします。

・唾液検査

唾液検査
唾液の分泌量や、酸を中和する能力などを検査する事ができます。

2-2-2. 口臭専門の口臭外来でチェックできる方法

一般の歯科医院で行う事ができる検査に加えて、次のような専門的な検査を行う事ができます。

・口臭測定器による検査

口臭測定器
様々な専門機器を用いて、口臭の原因となるガスや、揮発性イオウ化物の濃度をチェックしたり、自分の唾液を体温程度の温めて、自分で口臭をチェックする事ができます。

・尿検査

口臭の原因となる、全身疾患の有無をチェックします。

・官能検査

患者の呼気を直接、歯科医師が嗅いで測定します。臭いの程度と強さ、臭いの種類などをチェックします。
これら歯科医院で行うチェック方法は、ひとりひとりの症状や状態に合わせて行うものです。必ずしも全てが必要なわけではありません。
費用の目安は、口腔内検査・レントゲン検査のみの場合は、通常の歯科検診と同様に保険適用になると、3000円程度になります。
唾液検査は3000円程度〜、口臭外来による口臭測定器による検査・尿検査・官能検査は、自費診療になり、状況により金額が前後しますが、一回の治療で1万円〜2万円になります。

3.今日からできる口臭予防

自宅でできる口臭予防の方法を中心に、生理的口臭・病的口臭に分けて紹介したいと思います。口臭が気になる方は、今日から実践してみると良いでしょう。

3-1. 生理的口臭の予防方法

3-1-1. 唾液の分泌を促進して口臭予防

唾液の分泌量が少ないと、細菌が増殖し、口臭が発生しやすくなります。唾液の分泌には、以下のアプローチが効果的です!ただし、持病や服用している薬の影響で唾液が減少している場合もあります。その場合は、特に唾液が分泌されづらくなっているので、簡単には分泌が促進されない可能性があります。

3-1-2. よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、口の中の粘膜が刺激され、唾液の分泌が促進されます。口の周りの筋肉が衰えると、唾液の分泌が減少しやすくなるので、お口の周りの筋肉を使う事を意識して、よく噛んで食べるようにしましょう。

3-1-3. 水分補給をする

水分がしっかり補給されていないと、唾液の分泌が減少します。特に夏場は脱水状態になりやすいので、マメに水分補給をするようにしましょう。夜間は、口の中が乾きやすいので、寝る前に水分補給をするのも良いでしょう。

3-1-4. 口の中を刺激する

歯みがきやうがいは、お口の中の粘膜の刺激になり、唾液が分泌されやすくなります。ガムを噛むのも効果的です。

3-1-5. 唾液腺マッサージをする

唾液腺
唾液が出る元の部分を“唾液腺”といいます。唾液腺は、お口の周りにあるので、手のひらを使って頬の外側からマッサージをするのが良いでしょう。
代表的なのは、耳の前あたりに位置する耳下腺、顎の骨の外側(耳の下のエラのように出ている部分)にある顎下腺、顎の正面下にある舌下腺です。入浴時や寝る前などにマッサージをするのがオススメです。

3-1-6. 舌みがきで口臭予防

舌の上にも汚れは付着します。鏡で見て舌が白くなっている場合には、特に汚れが多く、臭いの原因になります。舌用ブラシややわらかめの歯ブラシを使って、表面の汚れを除去する習慣をつけましょう。強く擦ると舌を傷つけてしまう事があるので、一度に白い汚れを全て取ろうと思わず、やさしく数回ブラシをかけるようにすれば大丈夫です。

・口臭に効くケア用品プロフレッシュについては、以下の記事で詳しく説明しています。
口臭対策に最適なプロフレッシュのすべて。歯医者おすすめ口臭ケア

・歯周病ケアに効く歯磨き粉については、以下の記事で詳しく説明しています。
歯周病に効き目あり!歯磨き粉14選!

3-2.病的口臭の予防方法

病的口臭の場合は、原因となる病気をしっかり治療をする事で、はじめて口臭を予防する事ができます。基本的には、まずは受診をして、歯周病・虫歯・その他疾患の状態をチェックし、必要であれば治療をする必要があります。
日頃から、歯周病予防・虫歯予防を行う事で、病気の予防、しいては口臭の予防になります。歯周病予防・虫歯予防には、歯科医院での定期健診に加えて、毎日の丁寧な歯みがきが大切です!

まとめ

口臭はさまざまなことが原因となっていますが、お口のなかが気になる方は、まずは歯医者で相談して、お口のなかに原因が無いか歯周病検査などを行って1つづつ解決していきましょう。
また、長く口臭で悩まれている方は、体の不調や、思い込みによる自臭症など様々な原因も考えられます。口臭専門の外来を設置している歯医者もありますので、一度検診をうけてみるのも良いかと思います。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

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