2021.09.21

リステリンの全種類を解説。効果を高める使用方法

リステリンの全種類を解説。効果を高める使用方法

うがい薬は、いろいろな製品があります。そのなかでもリステリンは、売上高で世界一を誇る薬用うがい薬です。
その歴史は意外に古く、1879年にアメリカで発売されて以来、世界50カ国以上で販売されています。
現在、日本国内で発売されているリステリンは、全部で7種類あります。
それぞれのリステリンには、どのような特徴があり、どのようにして使えば良いのでしょうか。
また、リステリン以外に効果的なうがい薬はないのでしょうか?リステリンを中心としたうがい薬についてご説明します。

1.リステリンの種類

リステリンには全部で7種類ありますが、すべて色分けしてあり区別がつきやすくなっています。
そのどれもが液体ですので、歯みがきでは届きにくいお口の隅々まで薬効成分が行き渡りやすくなっています。

1-1.オリジナル(オレンジ色)

薬用リステリン オリジナル
<洗口液>
4種類の薬用成分が、殺菌作用をお口の隅々にまで及ぼしてくれます。刺激感は各種リステリンのうちで最も強いです。
かなり刺激が強いので、リステリン初心者は他のリステリンで慣れてからにした方がいいかもしれません。

1-2.フレッシュミント(緑色)

薬用リステリン フレッシュミント
<洗口液>
効果はオリジナルと同じですが、味が異なり、より低刺激性になっています。

1-3.クールミント(青色)

薬用リステリン クールミント
<洗口液>
効果はオリジナルと同じですが、味が異なり、刺激が少なくしてあります。

1-4.ナチュラルケア(黄色)

薬用リステリン ナチュラルケア
<洗口液>
アルコールを配合していないので、刺激が弱く、初めての方でも使いやすくなっています。

1-5.ターターコントロール(水色)

薬用リステリン ターターコントロール
<洗口液>
基本となる4種類の薬効成分に加え、歯石を付きにくくする効果の薬剤を配合してあります。歯石を予防出来るうがい薬となっています。

1-6.トータルケア(紫色)

薬用リステリントータルケア
<液体歯みがき>
数あるリステリンのなかで、もっとも多い効能効果を示すうがい薬です。すなわち、これひとつで、歯垢の予防・歯肉炎の予防・口臭の予防・歯石の予防・歯を白くする・お口の中を浄化する、計6つの効果があります。

1-7.トータルケアゼロ(ピンク色)

薬用リステリン トータルケアゼロ
<液体歯みがき>
トータルケアからアルコールを除いたものとなっており、幅広い効果に加え低刺激性を示し、使いやすくなっています。

2.リステリンの効果

リステリンはどんな作用があり、使い続けることで、どのような効果を期待出来るのでしょうか。

2-1.殺菌作用

4つの有効成分
リステリンには”サリチル酸メチル”・”1,8-シネオール”・”チモール”・”ℓ-メント−ル” の4種類の薬効成分が含まれます。これらの作用により殺菌作用を発現します。
むし歯や歯周病の原因は細菌にあります。特に、細菌が集まりプラークとよばれる細菌の塊をつくることで、害を及ぼす様になります。その細菌塊に浸透し作用します。こうして細菌を減らし歯を守ります。

2-2.むし歯予防

歯みがきの後にリステリンを使うことで、むし歯の予防効果が期待できます。
特に、歯みがきにより、むし歯菌の量を減らし、歯の表面をおおうプラークを取り除いた後にリステリンを使うと、その殺菌効果が高まりますので、より有効です。

2-3.歯周病予防

リステリンには殺菌作用のある成分以外にも、炎症を抑える効果のある薬用成分も含まれています。
歯ぐきの炎症を抑えることで、歯周病菌の殺菌効果との相乗作用で、歯ぐきを歯周病から守ります。
さらに、リステリンには歯石や歯垢を防ぐ効果もあります。歯周病の原因となるこれらを防止する効果で、歯周病を予防します。

2-4.口臭予防

口臭の原因のひとつに、お口の中の細菌があげられます。リステリンの殺菌作用で、細菌を抑えることが出来れば、口臭の改善にも期待出来ます。

3.お悩み別ごとのおすすめリステリン

3-1.歯肉炎や歯周病

歯肉炎や歯周病の予防には、どのタイプのリステリンでも効果的です。
しかし、初めてリステリンを使うなら、オリジナルは刺激が強すぎて痛みさえ感じるかもしれません。初めての場合は、刺激性の低いものから使ってみることをお勧めします。

3-2.歯石を防ぐ

歯石が付きやすいので防ぎたい、そんなときはリステリン・ターターコントロールでうがいをすることをおすすめします。
もちろん、トータルケアやトータルケアゼロを使っての歯みがきにも歯石や歯垢の付着を防ぐ効果があり、こちらもおすすめです。

3-3.口臭を防ぐ

オリジナル・フレッシュミント・クールミントがおすすめです。メントールの効果で爽快な気分も得ることが出来ます。
汚れをつけないことも細菌を抑えるためには有効ですので、トータルケアやトータルケアゼロで歯みがきをすることも口臭対策に有効です。

3-4.歯を白くする

コーヒーやワインなど歯の着色の原因になる様な食品を好む場合、トータルケアやトータルケアゼロがおすすめです。
着色や汚れがつくのを防ぐ効果があります。トータルケアやトータルケアゼロを使って、歯の着色を予防し歯を白く保つ様にしましょう。

3-5.むし歯の予防

リステリンには殺菌作用のある薬効成分がすべてに含まれています。むし歯菌を殺菌してくれる効果も期待出来ますので、むし歯の予防には、細菌を減らすことも大切ですが、それ以上に歯みがきが重要です。
トータルケアやトータルケアゼロで歯みがきをすることで、磨き残しだけでなく、同時にむし歯菌も減らすことがむし歯予防にはとても効果的です。

4.リステリンの効果を高める使い方のポイント

4-1.洗口液(オリジナル・フレッシュミント・クールミント・ナチュラルケア・ターターコントロール)

洗口液のケア方法
食後の歯みがきの後に使います。歯みがきのときは、歯ブラシだけでなく糸ようじや歯間ブラシを使うことを使いましょう。
およそ20[ml]をお口に含みます。20[ml]は、付属のキャップで計量出来ます。
1000[ml]タイプのリステリンならキャップの半分、500[ml]なら8分目、250[ml]なら1杯、100[ml]なら4杯になります。お口に含んだら、30秒程度お口全体にすすいでなじませてから、吐き出します。

4-2.液体歯みがき(トータルケア・トータルケアゼロ)

液体歯磨きの使用方法
こちらは歯みがきの前に使います。適量はおよそ20[ml]です。
計測方法は、洗口液と同じです。
お口に含んだら、約30秒間すすぎます。そして、吐き出した後、そのままで歯みがきを行なってください。

4-3.使う回数

歯を磨くときは常に使うことをおすすめします。
しかし、仕事の都合などで、常時使うのはなかなか難しいこともあります。その場合は、少なくとも1日2回、朝と晩は使う様にしてください。

5.リステリンの間違った使い方

5-1.歯みがきをしないで使う

リステリンには、殺菌作用のある薬用成分がふくまれていますが、あくまでもうがい薬の一種です。
お口に残った食べ残しや、歯に付いたプラークを取り除く効果はありません。液体歯みがきタイプのリステリンも同様です。リステリンだけで、歯みがきをしないと効果がないばかりか、反対にむし歯や歯周病を誘発しかねません。
リステリンの効果だけに期待せず、必ず食後は歯ブラシだけでなく歯間ブラシや糸ようじも使って歯みがきをしてください。

5-2.うがい薬と液体歯みがきを間違える

うがい薬タイプのリステリンは歯みがきの後に、液体歯みがきタイプのリステリンは歯みがきの前に使いましょう。
順序を間違えて効果が落ちてしまうともったいないです。せっかく使うのでしたら、きちんと使ってしっかりとした効果を与えてもらいましょう。

5-3.口内炎があるときに使う

リステリンには、刺激性があります。口内炎のある時に使うと、口内炎を刺激してしまいますので、痛みが出たり、治りに影響したりします。
口内炎が出来たなら、治るまでは使用を控えましょう。

6.その他のおすすめうがい薬

リステリン以外にもマウスウォッシュ製品はあります。特に歯科医院で扱っている刺激性の少ないタイプをまとめてみました。

6-1.コンクールF

コンクールF
ウェルテック社の製品です。
クロルヘキシジンという殺菌効果のある薬用成分を含んでいます。クロルヘキシジンは、お口の中の殺菌効果が長く続くといわれており、むし歯や歯周病対策に効果があります。
フッ素も入っており、歯を強くし、むし歯になりにくくする作用もあります。また、緑茶成分を配合しているので、緑色をしています。

6-2.バトラー薬用デンタルリンスa

バトラー薬用デンタルリンス
サンスターの製品です。
アルコールを含んでいないので、低刺激性なのが特徴で、インプラントを入れている場合にもおすすめです。
薬効成分にCPCを配合していますので、歯周病菌やむし歯菌の殺菌効果があり、むし歯や歯周病の予防効果や口臭を抑える働きがあります。

6-3.バトラーマウスコンディショナー

バトラーマウスコンディショナー
サンスターの製品です。
でんぷん由来の保湿成分を含んでおり、お口の保湿効果が期待出来ますので、お口の乾燥に困っている場合に有効です。乾いた食事が食べにくい時にもおすすめです。
アルコールを含んでいないので刺激性が低いです。ミントの香りですっきりとした使用感です。

6-4.ペプチサル・ジェントル・マウスウォッシュ

ペプチサル・ジェントル・マウスウォッシュ
ティーアンドケー社の製品です。
アルコールが入っていないので刺激が少ないうがい薬です。刺激が少ないのでお口の中を優しくケア出来ます。また、お口の浄化効果により口臭対策にも有効です。ミントの香で爽快感があります。

まとめ

リステリンというと、うがい薬の代名詞といっても、もはや過言ではないくらいです。
リステリンには殺菌作用や炎症を抑える作用のある薬用成分が入っていますので、むし歯予防や歯周病予防に効果がありますし、口臭対策にも有用です。
しかし、あくまでもうがい薬ですので、歯みがきをして食べカスやプラークを取り除くことが大切です。
リステリンでうがいをする前には、きちんと歯みがきをしましょう。また、液体歯みがきタイプのリステリンもあります。こちらを使う場合は、歯みがき前にしてください。ご自身に合うものを使って、お口の健康を守りましょう。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

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