2021.11.12

歯の詰め物が取れた!放置はダメ!取れた時の対処と治療法

歯の詰め物が取れた!放置はダメ!取れた時の対処と治療法

歯がむし歯になって、歯科医院で詰め物による治療をご経験されたことはありませんか?
歯の詰め物が取れた時、きちんと対処することで後の治療に活かせる場合があります。
また、ご自身でつけてしまったり誤った対応をすることで、さらに状況を悪化させてしまうことも考えられます。
詰め物が取れたときの注意と治療方法、今後取れてしまわない様に、取れてしまう原因などについても詳しくご説明します。

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1.歯の詰め物治療を行う原因となるむし歯について

むし歯は、むし歯菌が産生する乳酸によって歯が溶かされて穴があいてしまう病気です。

1-1.むし歯の分類

むし歯の穴の深さによって、むし歯の進行度合いがC1からC4までの4段階に分類されています。
詰め物治療は、C1からC2までのむし歯の場合に行われます。麻酔の注射をしないで行うこともできる場合もあります。

虫歯の進行
C1:むし歯の穴が歯冠のエナメル質にとどまっている状態です。
C2:むし歯の穴が、象牙質にまで及んだ状態です。
C3:むし歯が進行し、歯髄にまで波及した状態です。
C4:歯冠が、むし歯で消失した状態です。

2.歯の詰め物治療の種類

ひとことで詰め物といっても、実は詰め物治療には2種類あります。それらには、プラスチックで詰めるか、もしくは金属で詰めるかという違いがあります。

2-1.コンポジットレジン充填治療

コンポジットレジンインレー
コンポジットレジンとは、白い色のプラスチック製の詰め物のことです。この治療は、1日で済む上に、歯の色にとても似せることができるので、見た目も自然に仕上がります。
むし歯を詰めるために削る際に、外れにくくするための特殊な形態を必要としないので、歯を削る量を最小限にとどめることができるのも、利点の一つです。
反面、プラスチック製なので、強度に劣る面があり、奥歯の噛む力がかかるような部分には使いにくいという欠点があります。

2-2.インレー治療

銀歯のインレー
インレーとは、歯形をとって作られるタイプの詰め物のことです。
目立ちにくいコンポジットレジン製のものもありますが、強度の点に問題があり、あまり使われません。ですので、インレーといえば金属製と考えても間違いではありません。
金属製のインレーの利点は、その強度にあります。そのため、強度を要求される奥歯にも使えます。
歯形をとって、石膏を流し込んで作った歯の模型の上で作りますから、歯にあった形を付与しやすいという利点もあります。
その反面、銀歯なのでコンポジットレジンのような自然な仕上がりは望めませんし、歯形を取らないといけないので、最低でも2回の来院が治療のために必要となります。また、外れにくくするために必要な形というものがあるので、むし歯の穴以上に大きく歯を削らないといけないのも、コンポジットレジン充填治療にはない欠点といえます。

3.歯の詰め物が取れる原因

3-1.二次う蝕

二次う蝕とは、一度むし歯治療を終えたところに、再度発生したむし歯のことです。歯科医師は、これを二次カリエスともよびます。
コンポジットレジン充填をしたところの内側に二次う蝕が発生しますと、裏側を支えることが出来なくなり、外れてしまいます。インレー治療も同様です。
歯はむし歯で穴があいてきますので気がつきやすいのですが、人工物の詰め物はむし歯菌の産生する乳酸では穴があくことはないので、詰め物や被せものが外れるまでむし歯が再発していることに気がつかないこともあります。

3-2.接着剤の劣化

インレー治療の場合、インレーそのものには歯とくっつく性質がないので、接着剤をつける必要があります。その接着剤は、経年的に劣化していきます。特に、お口の中は唾液で潤っているため、より劣化しやい環境にあります。接着剤が劣化すると、接着力が低下してしまうため、インレーが外れてしまうことがあります。

3-3.噛み合わせの変化

気がつきにくいのですが、実は歯は常に動いています。歯型を取っておいて、数年後の歯ならびと比較するとよくわかります。そのために、噛み合わせも時間とともに変化してきます。
本来の歯の部分は、噛み合わせの変化にともないすり減ることで、その変化に対応していくことが出来るのですが、コンポジットレジンやインレーのような人工物はそうではありません。
噛み合わせが変化してくると、こういった治療の行なわれた部分の場合は、コンポジットレジンが欠けてくる、インレーが外れるということになってきます。

3-4.歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖がありますと、詰め物に過大な力がかかってくる様になります。これによって、コンポジットレジンが破損したり、インレーが外れたりすることがあります。

4.歯の詰め物が取れたときの注意点

4-1.確認

詰め物がとれた時、その取れたものはすぐに捨てることなく、まずは何がとれたのかを確認してください。
そして、それが破損しない様にティッシュや綿花などで来るんで保護する様にしましょう。

4-2.捨てない

白い詰め物だとコンポジットレジンの可能性が、銀色の詰め物だとインレーの可能性があります。
白い詰め物コンポジットレジンの場合は、再び付け直すことは難しいですが、銀色の詰め物インレーの場合ですともう一度歯に戻すことができることがあります。
また、白い詰め物であっても、コンポジットレジン製のインレーであったりすることもありますので、どちらにせよ、とれたものは捨てることなく歯科医院を受診する際に持っていくことをお勧めします。

4-3.自分でつけない

まれに、外れた詰め物を歯に入れて歯科医院を受診する人がいますが、基本的にはやめてください。うまくはめることが出来ればいいのですが、変に入れてしまうととれなくなったりするだけでなく、歯が欠ける原因になったりするからです。しかも、それが再び外れた場合には、飲み込んでしまう危険性もあります。

4-4.外れた歯で噛まない

そして、詰め物が外れた歯では、あまり噛まない様にしてください。食べ物を噛むときの力で、歯が欠けてしまうことがあるからです。

5.歯の詰め物を取れたままにしておくと起こるリスク

インプラント術後に痛みのある人のイメージ
コンポジットレジン充填治療やインレー治療で詰めていた歯は、もともとむし歯が小さい段階で見つかり、そこを詰めて治した歯です。すなわち、外れた後に生じた穴も小さいわけです。
ですから、食べ物が詰まったりする以外、外れた直後は痛みなどの自覚症状も生じにくいです。
しかし、痛みがないからといって、そのままの状態で放置してしまうことはよくないです。詰め物が外れることで表に出て来た歯の面は、むし歯菌に対して非常に弱いです。
外れる前は、詰め物で保護していたともいえます。しかも、穴があいているわけですから、食べ物も詰まりやすい上に、歯磨きがしにくくなります。そのために、その部分にむし歯が発生しやすくなるからです。
詰め物が外れたままにしておくと、むし歯が再発する可能性が高くなりますので、なるべく早期に歯科医院を受診する様にしましょう。

6.歯の詰め物が取れた時の歯科医院での治療と費用

では、詰め物が外れていた場合、歯科医院ではどのような治療を行なうのでしょうか。そして、その費用はいかほどになるのでしょうか。
保険診療では、自己負担割合が3割の方が多いので、3割を基準に算出しました。ただし、ここには初再診料やレントゲン撮影費用、その他の検査費用は含まれていません。

6-1.コンポジットレジンの場合

外れたものがコンポジットレジンであった場合、それを再装着することは出来ません。新たに詰め直すことになります。
例えむし歯が再発していても、小さければコンポジットレジンで再び詰めることが出来ますので、白い詰め物で修復することにより見た目も自然に治せます。ただし、むし歯が大きくなっていた場合は、その限りではありません。

6-1-1.費用

この時の費用は、外れたコンポジットレジンが歯のどの部分に詰めてあったのかによって変わってきます。再びコンポジットレジン充填で治すことが出来る場合は、おおむね750円から1,000円です。
コンポジットレジン充填では治せない場合は、むし歯の大きさによって治療の費用に、大きな幅が生じます。インレー治療に移行しないといけない場合は、1,300円から2,500円ほどになります。

6-2.インレーの場合

もし、紛失することなく歯科医院に持参することができ、なおかつ外れたものが歯にきちんとフィットする状態であるならば、もう一度装着することが出来ます。
また、むし歯が再発していても、むし歯が小さく、むし歯を削ってもその穴を接着剤で十分埋めることが可能な大きさであれば、むし歯治療のうえ、インレーを再装着することが出来ます。
しかし、むし歯がインレーの再装着を不可能にするほどの大きさであったり、インレーを紛失していた場合は、新しくインレーを作りなおすことになります。
また、インレー治療ができないほどの大きさのむし歯であれば、歯の神経の治療を行なってから被せることになります。

6-2-1.費用

インレーの再装着が可能な場合は250円ほどですが、もしインレーを作り直さなければならない場合は、1,300円から2,500円ほどになります。
しかし、歯の神経の治療が必要な場合は、その治療に1,800円から3,500円ほど、その後の被せものの治療に、3,800円から5,000円ほどかかってきます。

まとめ

歯の詰め物治療では、コンポジットレジン充填治療やインレー治療が行なわれますが、どちらも、小さなむし歯に対して行なわれる治療です。
こうした詰め物が外れる原因としては、むし歯の再発や接着剤の劣化、噛み合わせの変化などが考えられます。歯の詰め物が取れた場合は、きちんと取れてしまった詰め物を保護して、捨てることなく歯科医院にもっていく様にしましょう。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

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