2022.02.04

奥歯を抜歯したら知っておきたい、インプラントとブリッジの利点・欠点

奥歯を抜歯したら知っておきたい、インプラントとブリッジの利点・欠点
何らかの理由で、奥歯を抜歯しなければならなくなった時、インプラント、入れ歯、ブリッジなど、どの選択肢を選ばれるでしょうか?
抜歯をしたまま放置すると、歯に悪い影響が及びますので、放置しておく訳にはいきません。
今回は、選択肢のなかでインプラントと、ブリッジについて、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

1.奥歯を抜歯後の選択肢は?

抜歯後の治療方法としては、ブリッジとインプラントと入れ歯が一般的です。
それぞれの治療方法は以下の通りです。

1-1.ブリッジ

ブリッジの説明
ブリッジは、両サイド、もしくは一方の歯を土台にして橋渡しをした被せ物をする治療方法です。欠損本数や土台となる歯の状態にもよりますが本来は3本の歯の所を2本の歯で支える事になります。
治療は、土台となる歯を削って被せ物をします。土台となる歯が特に治療の必要が無い場合は、まず歯を削って型取りをし、次に被せ物を装着しますので、治療回数は最短で2回となります。

1-2.インプラント

インプラントの説明図
欠損した歯の顎の骨の中に人工歯根を埋入して、その上に被せ物をする治療方法です。
外科処置となります。

①1次オペ
②2次オペ(①と②を同時に行う場合もあります)
③型取り
④噛み合わせの型取り
⑤仮合わせ
⑥完成

となりますので、治療回数は6回ほどかかるのが一般的です。
また、人工歯根を埋入後、歯根と骨が結合するのを待つ期間が必要となるので、治療完了まで半年から1年ほどかかります。

1-3.入れ歯

入れ歯の説明
奥歯を失ってしまった場合は、部分入れ歯となります。部分入れ歯は、失った歯の部分を、人工の歯(人工歯)と歯茎(床)で補い、入れ歯を外れにくく安定させるために、他の自身の歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて固定します。
お口の型取りをして、噛み合わせを計測して、人工の歯を並べて完成になるので、治療回数は最短で5回となります。

2.各選択肢のメリット・デメリット

2-1.ブリッジ

2-1-1.ブリッジのメリット

・見た目がよい(しかし保険治療では銀歯)
ブリッジは見た目が天然の歯に近く、固定式ですので違和感を感じることは少なくなります。
保険の治療では奥歯は銀歯となりますが、自費治療を選択すると白くより天然の歯に近い綺麗なブリッジを入れることが可能です。

・治療回数が少ない
先ほどもお伝えしましたように、治療回数は一般的には2回と短くてすみます。
1回目で両サイドの歯を削って型取りをし、(神経のある歯であれば麻酔をします。)2回目の治療でブリッジを装着します。

・保険治療であれば治療費が抑えられる
前から数えて3番目の歯(犬歯)までしか、白い材料が使えません
奥歯ですと、保険治療では銀歯となってしまいますが、治療費は押さえることが出来ます。
見た目の問題は、本人の好みや考えがありますが、上の奥歯であればあまり人からは見えません。笑った時に何番目の歯まで見えるのか、事前に鏡で確認してみることをお勧めします。
一方下の歯は、奥歯であっても笑った時にかみ合う面が見える事が多くあります。
見た目を重視するのであれば、自費治療の白い歯を使用されることをお勧めします。

2-1-2.ブリッジのデメリット

・両サイドの歯も削らなければならない
両サイドの歯を削る必要があります。既に銀歯などの被せ物が入っていれば問題ありませんが、綺麗な健康な歯であっても削る必要があります。
一度削ったり治療をした歯は、二次カリエスといって再び虫歯になりやすい傾向があります。

・1本だけ治療することができない
どちらか一方の歯の治療が必要となった場合であっても、ブリッジはつながっていますので1本だけ治療するという事が不可能です。
ブリッジ自体を全て外して治療を行わなければならない為に、最終的には、またブリッジを作り直さなければなりません。

・ブリッジの周りが不衛生になりやすい
ブリッジは、全て繋がった形態をしている為に、歯ブラシがしにくくダミーの歯の下に汚れが溜まりやすく不衛生になりやすい傾向があります。
普通の糸ようじを使う事ができないので、ブリッジ専用の糸ようじや歯間ブラシを併用することで清潔に保つ事が可能です。

・土台となる歯に負担がかかる
通常であれば、3本の歯の所を2本の土台となる歯で支える必要があるので、1本の歯に1.5本分の力が加わる為に負担が大きくなります。
場合によっては、欠損が2本から3本という場合もありますので、そうなるとさらに大きな力が加わり土台となる歯にダメージを与えてしまいます。

2-2.インプラント

2-2-1.インプラントのメリット

・周りの歯を削る必要がない
インプラントは、歯の欠損した部位の顎の骨の中に単体で人工歯根を埋入しますので、周りの歯を削る必要がありません。したがって、周りの歯へのダメージがありません。

・見た目が天然歯に近く綺麗
保険外のブリッジと同様被せ物は白く天然歯に近いものを装着することができますので、見た目が天然歯に近く審美性に優れています。

・顎の骨が痩せるのを防げる
顎の骨は、歯が欠損するとどんどん痩せてきてしまいます。ブリッジも同様です。しかし、インプラントを埋入するとそれを防ぐ事ができます。

2-2-2.インプラントのデメリット

・治療費が高額
インプラントは、保険治療の適応とならないために自費治療となります。
治療費は、それぞれの地域、医院によってもさまざまですが、だいだい1本30万円以上が相場と言われています。しかし、インプラント治療は高額治療費として認められていますので、治療費が10万円以上200万円までは、医療費控除を受ける事ができます。

・治療に長期間かかる
人工歯根が顎の骨と結合するまで期間をおかなければなりません。
顎の骨の構造上、上の歯で6ヶ月、下の歯で3ヶ月程度といわれています。結合後に、被せ物の歯の型取りや噛み合わせをとって精密に制作していく為に、治療期間は6ヶ月から1年程度かかることもあります。

・全身疾患がある場合に治療が出来ない場合がある
インプラントの治療は外科処置です。血液をさらさらにするお薬を服用していたり、高血圧・妊婦さんなど外科処置が受けられない方もいらっしゃいます。
これは、インプラントに限らず外科処置全般に当てはまります。妊娠中や持病をお持ちの方は、必ず主治医の先生、歯医者さんに相談しましょう。

3.ブリッジとインプラントの費用の比較

保険治療か自費治療かで費用は大きくかわってきます。

・ブリッジ
使う素材によってかわってきます。
保険治療であれば、奥歯は銀歯、前歯は白いものを入れる事が可能です。奥歯も白いものを希望すると保険適応外となり、自費治療となります。
自費治療は、それぞれの医院によって違いますので治療費は通われる歯医者さんに確認する事をお勧めします。基本的に1本ずつの費用となりますので3本のブリッジであれば3本分の治療費がかかります。

・インプラント
一方インプラントは、保険が適応になりませんので自費治療となります。
自費の費用は、それぞれの医院によってばらつきがありますので、一概には言えませんが1本あたりおよそ30万円〜が相場といわれています。

4.寿命

インプラントやブリッジの寿命はそれぞれどのくらいなのでしょうか。なるべく長いほうの治療方法を選択したいと思われるかと思います。
しかし、どちらも寿命は○年と言い切ることはできません。
特に、ブリッジは土台となる歯の状態によってかなり差がでてきます。健康な歯で毎日のセルフケアもきちんとしていれば10年など持たせることは十分に可能です。
一方土台となる歯が神経もとっていて残っている歯が薄い場合や、歯周病が進行している場合は、10年以上持たせることは難しいかもしれません。

インプラントの場合は、独立していますので周りの歯の状況は直接関係はありません。しかし、毎日のセルフケアを怠ってしまうとインプラントも天然歯と同様に歯周病になってしまいますので寿命は短くなってしまうことが考えられます。
どちらにせよ、毎日のセルフケアまた、歯医者さんでの定期的な検診やメンテナンスが寿命を左右するといっても過言ではありません。

まとめ

いかがでしたか?奥歯を失った時、インプラントとブリッジ、それぞれにメリット・デメリットがあります。また、歯の状態やお口の中は人それぞれです。今回の内容を踏まえて是非、信頼の出来る歯医者さんであなたに合った治療方法を選択してください。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

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