2022.04.08

保険適用の白い差し歯にしたい!保険外とどう違う?徹底比較

保険適用の白い差し歯にしたい!保険外とどう違う?徹底比較

前歯や人目につく範囲への処置として、白い被せ物を選択する方は大変多く、最近では、人工物とは思えないほど、天然歯とそっくりな状態にまで仕上げる事が可能となりました。
今回は、保険適用と保険外の白い歯について詳しくまとめてみました。
是非参考にして頂ければと思います。

1.保険適用の差し歯とは?

保険適用の差し歯は、保険外の差し歯に比べて安く、噛み合わせを正しく調節していれば、それほど使用感に大きな差はありません。
虫歯や神経の壊死による変色が原因で差し歯にする方も多く、歯の頭の部分が無くても、根っこが健康な状態であれば行える処置です。少しでも費用を安く抑えたいという方は保険適用の差し歯を、高い審美性を求める方は保険外の差し歯をオススメ致します。

1-1. 保険適用の差し歯の特徴

差し歯とは、歯の根っこの処置である根管治療をした後に、根っこ部分を残した状態で土台を立て、被せ物を行う処置を指します。
保険適用の差し歯の場合、前歯や中間の歯までは白い色が選択可能ですが、奥歯の場合だと銀歯のみとなります。

2. 保険適用の差し歯の種類

保険適用の差し歯には、「硬質レジンジャケット冠」「硬質レジン前装冠」「銀歯」の3つがあります。
人目につく前歯や中間の歯には、硬質レジンジャケット冠や硬質レジン前装冠を、噛み合う反対側の歯が銀歯の場合や、見えない奥歯には、銀歯を選択する事がほとんどです。
では、それぞれの特徴と注意点、必要な費用をみていきましょう。

2-1. 硬質レジンジャケット冠

硬質レジン
硬質レジンジャケット冠は、全体が白いレジン素材(樹脂)で作られており、他の歯に合わせて色の調節が可能です。

2-1-1. 注意点・費用

レジン素材は強い力がかかると割れたり、かけたりしやすい為、噛み合せが強い奥歯には向いていません。
また、長期間使用する事で、変色する性質ももっており、徐々に天然歯との色の違いがうまれます。費用は、1本あたり約3千円~5千円です。

2-2.硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、内側に金属(金銀パラジウム合金など)、外側にレジン素材を被せた状態のものを指します。
金属は伸びる性質をもっている為、金属を含まない硬質レジンジャケット冠に比べ、天然歯とのフィット感に優れており、金属部分が割れたり、かけたりする心配はほとんどありません。噛み合せの強い箇所でも適応されます。

2-2-1. 注意点・費用

歯周病や加齢による歯肉退縮(歯茎が下がる現象)と同時に金属部分が露出する為、審美性にはかけます。費用は、1本あたり約5千円~8千円です。

2-3.銀歯

銀歯
奥歯に使用される銀歯は、全体が金属(主に金銀パラジウム合金)で出来ている為、割れたり、欠けたりする心配はありません。

2-3-1. 注意点・費用

審美性には優れていない為、奥歯でも下顎の場合であると他の選択肢を考える方も少なくありません。
また、天然歯に比べて銀歯は硬すぎるので、噛み合う反対の歯が天然歯である場合は、天然歯の歯の方が欠けたりしやすくなります。
普段、くいしばりや睡眠時に歯軋りがある方は、特に注意が必要です。費用は、1本あたり約3千円~5千円です。

3.保険外の差し歯との比較

保険適用の差し歯に比べ、保険外の場合は、費用が大幅に高くなります。
しかし、その分、使用する素材が違う事で、審美性は勿論、耐久性に優れており、歯の寿命をも左右する事もあります。歯科医師や歯科技工士の経験や技術によっても完成度は変わるので、信用できる歯科医院で処置を受けるようにして下さい。

3-1.保険外の差し歯で使用されることの多い素材“セラミック”

保険外の差し歯では、セラミックを含む物が多く存在します。セラミックの特徴として、「硬い」「艶・透明感がある」「色の調整が細かく行える」「表面に傷がつきにくい」この4つがあげられます。
レジン素材を使用した保険適用の差し歯よりも、天然歯に似た状態で仕上げる事が可能であり、汚れや着色がつきにくく、口腔内を衛生的に保つ事ができます。

4. 保険外の差し歯の種類

保険外の差し歯には、「ハイブリッドセラミック」「オールセラミック」「メタルボンド」「ジルコニアクラウン」「金歯(ゴールドクラウン)」があり、金歯以外は、セラミックを含む物となります。
それぞれの特徴と注意点、必要な費用をみていきましょう。

4-1. ハイブリッドセラミック

ハイブリッド
ハイブリッドセラミックは、レジンにセラミックの粒子を練り合わせた素材を使用します。強度があり、噛み合せの強い奥歯でも適応できます。
また、土台となる金属が必要にならない事も多く、その場合、歯肉退縮による審美性の低下の心配もありません。金属アレルギーのある方でも行える処置です。

4-1-1. 注意点・費用

レジンを含んでいる事から、長期間による使用で変色する事があります。費用は、1本あたり約4万円~12万円です。(保険外の治療は、歯科医院によって差があります)

4-2. オールセラミック

オールセラミック
オールセラミックは、全てセラミックで作られた物を指します。レジンを含まない為、変色が起こる心配がなく、セラミック自体が汚れや着色がつきにくい性質である事から、審美性に大変優れているといえます。
金属を一切含まない為、金属アレルギーが起こる心配もありません。

4-2-1. 注意点・費用

セラミックは陶器と同じである事から、突発的な強い力に弱く、氷やアメを噛んだりすると、欠けたり、割れたりする事があります。費用は、1本あたり約8万円~15万円です。

4-3. メタルボンド

メタルボンド
メタルボンドは、保険適用の硬質レジン前装冠のように内側が金属で、表面をセラミックで覆った物を指します。
前歯にも奥歯にも適応可能であり、オールセラミック同様、汚れがつきにくく、変色も起こりません。

4-3-1. 注意点・費用

内側に金属を使用している為、歯肉退縮が起こると、金属部分が露出する事があります。
金属アレルギーの方には行えない処置です。費用は、1本あたり約8万~15万円です。

4-4.ジルコニアクラウン

ジルコニアクラウン
ジルコニアクラウンは、内側にジルコニアを使用し、それをセラミックで覆った物を指します。
ジルコニアは、強度が高く、生体親和性に優れており、人工骨にも使用される素材である事から、最も安心して使用できる素材といえます。歯の表面は勿論、歯と歯茎の境目の変色もありません。

4-4-1. 注意点・費用

使用する材料が硬い為、製作に時間がかかります。
また、ジルコニアは、素材の中でも高額な物である事から、他の被せ物に比べ費用がかかります。費用は、1本あたり約10万円~20万円です。

4-5. 金歯(ゴールドクラウン)

金歯は、金合金を素材としており、最も天然歯に近い硬さといわれています。
噛み合う反対側の歯を傷つける心配がなく、金は、銀よりも伸びる性質を持っている為、フィット性にも優れています。
天然歯と人工物の境目の隙間は、大きければその分汚れが染込み、虫歯が発生しやすくなりますので、虫歯の再発防止には、金歯が一番適切といっても過言ではありません。

4-5-1. 注意点・費用

銀歯と同じく、審美性には優れていない為、奥歯のみに使用されます。ごくまれに、金属アレルギーを引き起こす事もあります。

5. 保険内・保険外であっても気をつけなければいけない事

差し歯にする事で起こりえるトラブルは、保険適用ではなく、保険外であっても存在します。差し歯にするリスク、そして個人で行う適切なお手入れ方法を以下にまとめました。

5-1. 差し歯にするリスク

差し歯を支えているのは、天然歯の根っこです。神経を失った事により、差し歯を行った歯の根っこは、他の歯よりも脆く、割れやすくなっています。
その内側に金属の土台を埋める処置である差し歯は、削る量が多ければ、それだけ根っこが割れやすくなり、虫歯や根っこの先に膿が溜まる病気である根尖病巣を引き起こしやすくなります。
定期的な歯科医院でのチェックを心がけましょう。

・根管治療については、以下の記事で詳しく説明しています。
確実な歯の根の治療を!歯を長持ちさせる根管治療に必要な3つのこと

5-2. 適切なお手入れ方法

差し歯の部位に必要なお手入れは、根っこと被せ物の境目である歯の根元を磨く事です。
汚れや着色があっても、人工歯が虫歯になる事はなく、人工歯の部分が綺麗に磨けていても、根元に汚れが残っていれば、虫歯は勿論、歯周病やその他の病気に繋がります。
歯ブラシのみでのお手入れではなく、それに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスの使用をオススメ致します。

まとめ

今回は保険でも白い歯にしたい方へ、保険と保険外での差し歯治療の特徴と費用などをご説明しました。
歯が抜けてしまった際などに、見た目や耐久性、治療費などとよくご検討されて選択してみてはいかがでしょうか。
また、歯科医院での処置技術についても重要になります。大切な歯ですので、よくご検討の上、ご通院され長く使用できる差し歯治療を選択しましょう。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

【監修・執筆】ハイライフ編集部監修
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