2019.09.27

40代で入れ歯と言われた…とても大切な抜歯後の治療法

40代で入れ歯と言われた...とても大切な抜歯後の治療法
虫歯や歯周病、突然の事故、40代などで若くして入れ歯など、歯を失うタイミングは多々存在します。抜歯を行うとなると、その後の処置について考えなくてはなりません。
今回は、抜歯の必要性と事前に知っておくべき歯を抜いた後の選択肢と入れ歯ならではのメリットとデメリットについて詳しくまとめてみました。
初めて入れ歯を使用するという方は、是非参考にして頂ければと思います。

1.抜歯の必要性とは?

抜歯というのは、乳歯から永久歯への生え変わりの時期を除けば、虫歯や歯周病、事故による歯の状態によって決まります。
それぞれどのようなケースが抜歯をせざるを得なくなるのかをみていきましょう。

1-1.虫歯が原因で行う抜歯

虫歯の進行イメージ
歯というのは、表面からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)という作りになっており、虫歯がどの領域まで達しているかによって処置方法が変わります。
エナメル質や象牙質までの虫歯の進行が見られる場合は、プラスチック製、あるいは金属やセラミックを使用した詰め物をする場合が多く、歯髄まで達した虫歯であれば、まず神経を取る処置を行った後、金属やセラミックなどの被せ物を行う事がほとんどです。
しかし、それ以上に虫歯が進行していて、歯の頭の部分がほぼ無い状態(根っこのみが残っている)であれば、神経は既に壊死している事が多く、脆くなっていたり、放っておくと根先病変(根っこの先に膿がたまる病気)になる恐れもある為、そのまま抜歯を行うケースも少なくありません。

1-2.歯周病が原因で行う抜歯

歯周病の進行イメージ
2005年に全国の歯科医院で行われた抜歯原因調査結果によると、歯が失われる原因で最も多かったのが歯周病(42%)です。次に、虫歯(32%)、破折(11%)であり、歯周病の数字が高い理由として、複数の歯を同時に失うケースが多いという事が考えられます。
虫歯や突然の破折などとは違い、歯周病の場合はほとんど強い痛みを伴いません。自覚症状として感じるのは、歯を支える顎骨が減った頃に現れる“歯のぐらつき”程度です。
その為、気付いたら重度の歯周病だったというケースは多く、症状が進行し、咀嚼に支障をきたすようになったり、両隣の歯との固定や被せ物等が行えない状況になると、抜歯せざるを得なくなります。

1-3.事故が原因で行う抜歯

事故で最も多いのが、歯の破折です。歯の一部分がかけていたり、神経が露出していても根管治療を行う事で保持できるケースもありますが、歯の根っこの部分で破折が起こっていると、抜歯になる事があります。

2.受けられない処置も存在する!?歯を抜いた後の選択肢

歯を失った後の選択肢には、インプラント、ブリッジ、そして入れ歯があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、口腔状態によっては受けたくても受けられない処置も存在します。
まずは、インプラントとブリッジについてみていきましょう。

2-1.十分な顎の骨がなければ行えない【インプラント】

インプラントの説明図
インプラントは、保険適用外の処置であり、顎骨にチタン製のボルトを埋め込み、それを軸にして被せ物を行う処置です。
ブリッジや入れ歯とは違い、手術となる為、事前の精密な検査が必要となります。また、完成までの治療期間が長く、約3ヶ月~半年程度かかり、費用は歯科医院によって差はありますが、約30万円~50万円といわれております。
インプラント本体と顎骨の接着がしっかりと行われていれば、自然な歯のように違和感なく使用する事が可能となり、1本ずつの処置になる為、他の歯に負担をかけません。
インプラントの処置後のトラブルとして、「唇の麻痺や痺れ」「インプラント歯周炎」「インプラントの破折」等があげられます。

2-2.両隣の歯を削る必要がある【ブリッジ】

ブリッジの説明
ブリッジは、保険適用と自費の両方が存在します。保険適用の多くは、銀を材料とした物で見た目を大きく左右しますが、自費の場合であると天然歯に最も近い硬さをもち、噛み合う歯に負担をかけないゴールドや、審美性に優れたセラミック等が材料として使用できます。
保険適用の場合であれば約1万円~2万円、自費は約5万円~15万円といわれており、完成までの治療期間は、抜歯後2~3ヶ月たった後に約1ヶ月(通院3回程度)かけて仕上げていきます。
両隣の歯を削らなければいけないブリッジは、対象の歯が虫歯のない健康な歯であれば少々考えなくてはなりません。
専用のセメントで合着する為、使用感に問題はありませんが、片方の被せ物が外れても気付きにくく、中で大きな虫歯になっている事もあります。

3.入れ歯ならではのメリットとデメリット

入れ歯の説明
入れ歯は、インプラントやブリッジと比べ、使用感や審美性、お手入れ方法にも大きな違いがあります。
また、同じ入れ歯であっても保険適用のものと自費で作成されたものとではトラブルの起こる確率にも変化がうまれます。入れ歯について詳しくみていきましょう。

3-1.入れ歯のメリット

・衛生的に管理できる

取り外しが可能な入れ歯は、付着した汚れを目で確認し、丁寧に落とす事ができます。更に、入れ歯専用の洗浄剤を使用する事で、目には見えない細菌を除菌できるので、インプラントやブリッジに比べ、衛生的に管理ができるといえます。

・トラブルが起こっても比較的短時間で解決できる

インプラントのトラブルは、歯茎や顎骨が原因で起こる事が多く、最悪の場合、インプラント本体を撤去しなければならなくなります。また、ブリッジも、被せた2本の歯のうち、片方がはずれてしまえばブリッジ本体を撤去しなければなりません。入れ歯の場合、咀嚼(噛む行為)の際に歯茎に当たって痛みを感じたり、食べ物が入れ歯と歯茎の間に入り込む等のトラブルがありますが、入れ歯本体を削る、または入れ歯の内面を張り替えを行う事で解決することもあります。

・歯科医師、技工士の技術と使用する材質などでお悩みを解決出来る(保険外)

材料として金属を使用できる自費の入れ歯は、保険適用の入れ歯と違って慣れるまでの時間も短く、丈夫です。また、金属は薄くつくる事が可能な為、発音が悪くなる心配もほとんどないといわれています。
違和感には個人差がある事から、初めは保険適用の入れ歯を作成し、それが合わなければ自費で作りなおすという方も少なくありません。
入れ歯は歯科医師/歯科技工士ともに、作り手の技術によって、仕上がりや使い心地に大きな差が生まれます。入れ歯の知識があり経験豊富な医師がいる歯科医院を選ぶと良いでしょう。

3-2.入れ歯のデメリット

・自身の口腔内+入れ歯本体のお手入れが必要
取り外して汚れをしっかり落とせる入れ歯は、大変衛生的ではありますが、当然ご自身の口腔内のお手入れも必要です。
歯のない部分の両隣にある歯は、入れ歯のバネをかける大切な歯となります。横の面にも毛先を当て汚れを落としてください。
入れ歯をはめるときは、入れ歯本体とご自身の口腔内の両方が清潔でなければいけません。

・調整が必要不可欠

初めての入れ歯で、何もトラブルが起きないという事はほとんどなく、数回の調整を行い徐々に心地よく使える入れ歯が作られていきます。
歯茎や顎骨は加齢と共に変わるものであり、心地よく使えていた入れ歯であっても長期間使い続ければ不具合は必ず起こります。
不具合を感じたまま使用し続けると、歯茎や顎骨に悪影響を及ぼすので早めの対応が必要となります。

・バネが人目に付く場合がある

入れ歯をはめる位置によっては、金属でできたバネが見える場合があります。その為、前歯付近での入れ歯を避ける方も少なくありません。
しかし今では、自費で作る入れ歯の中に、バネを金属ではなく、入れ歯本体と同じ材料で作成し、目立たないものも存在します。保険適用と自費では、審美性にも大きな変化がみられます。

まとめ

40代などで若くして歯を失った部分を補う処置についてご紹介しましたが、歯を失った方の中には、これら入れ歯などの選択をせずに、そのまま何もせずに放っておくという方もいらっしゃいます。
歯というのは、歯同士が支えあって適切な位置を保っている為、支えがない状態が続くと、空いてる方へ傾き始めます。
また、噛み合う相手のいない歯は、圧がかからなくなる為、他の歯より伸びて位置が高くなる事もあります。これらの症状は、今後の処置が行えなくなる可能性もあるので、放っておかずに早めに対処するよう心がけましょう。

【監修・執筆】木下 貴雄
所属:神戸 (医療法人社団 木下歯科医院)
略歴:2003年 徳島大学歯学部卒業
木下歯科医院 開設
2018年 ハイライフ加盟
BPS(生体機能的補綴システム)メンバー歯科医師
IPSG 咬合認定医

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