2020.02.21

インプラントがもし失敗するとどうなるの?その後の治療法

インプラントがもし失敗するとどうなるの?その後の治療法

今インプラントをお考えの方は、手術や術後のリスクというのはとても気になるものですよね。
又、インターネットなどでもインプラント手術の失敗について沢山掲載されている事からも、もし失敗してしまったらどうすれば良いのか?撤去後は?といった不安は大きいと思います。
今回は手術・術後に考えられるリスクと、失敗してしまった場合の治療法についてご紹介致します。

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1.インプラント手術におけるリスク

1-1. 外科手術が必要

インプラントを入れる為には、必ず外科手術が必要となります。この手術を受けられるかどうかは、患者様の既往歴や生活習慣により変わってきますが、骨粗しょう症や内臓疾患など全身疾患の状態や服薬状態、歯周病の方、タバコを吸われる方など、場合によっては手術を受けられない可能性があります。
服用されているお薬の種類によっては、手術中の出血が止まりにくくなってしまったり、感染症に掛かってしまうリスクがあるからです。
又、歯周病の場合は歯茎がインプラントを支える事が出来なかったり、術後の炎症を引き起こしやすく、タバコは傷口の治りを妨げるなど、様々なリスクがあります。
事前にしっかりと検査を受け、手術を受けられる状態かどうかを判断しないと危険が伴います。

1-2.上顎と下顎の違い


インプラントを入れる際には、骨に直接歯の根っこの代わりとなるフィクスチャーというネジのような物を埋め込みますが、骨に埋め込むリスクは上顎と下顎で異なります。
上顎は頭蓋骨の構造上奥歯が上顎洞という副鼻腔に近く、日本人はインプラントを埋め込める上顎洞までの骨の厚みが十分に取れない人も多いので、骨にドリルで穴を開ける際にこの上顎洞を覆っている膜を破ってしまわないように、特殊な手術が必要で、そのためにCTなどで事前に細かい検査をする必要があります。
ですから上顎の奥歯はインプラント手術の中でも特に高度な技術を必要とする手術です。又、顎の骨は皮質骨と海綿骨という2種類の骨で構成されています。海綿骨は内側にある柔らかい骨で、その表層を皮質骨が覆う形になっていますが、上顎は下顎以上に海綿骨の割合が多く、この性質上インプラントと骨が結合しにくいため、インプラントの固定が難しくなり手術後に骨と結合しない割合が上顎の方が下顎より高くなります。
また一度インプラントが骨と結合した後も、何年かしてから歯周病のようにインプラントの周りの骨が溶けてしまうこともありますが、これも下顎より上顎の方が発生しやすいです。

インプラントの成功率を上顎と下顎で比較したデータがありますが、

5年成功率:上額=89% 下額=97%
10年成功率:上顎=81% 下顎=95%
15年成功率:上顎=79% 下顎=88%

となっており、下顎よりも上顎の方がインプラントを保たせるのが難しい事が分かります。
もし手術後にインプラントと骨と結合できなかった場合には、一度インプラントを取り除いて、再度インプラントを埋め込む手術を行う必要があります。

2.インプラント術後のリスク

インプラント手術には様々なリスクが伴います。
インプラント術後には、手術の内容によりますが、歯茎を切開した事による腫れや出血の他、お顔に痣が残ってしまったり鼻血が出る事があります。万が一手術中に神経に触れてしまうと、お顔の一部に痺れが残ってしまう事があります。次第に痺れは無くなる場合もあれば、ずっと残ってしまう場合もあるので、そうならないように術前の十分な審査が必要です。
もしインプラントが神経を圧迫している事が痺れの原因である場合は、インプラントを撤去又は位置をずらす手術が必要になるかもしれません。
痣は手術による内出血で、通常抗生物質を服用しながら様子をみて頂き10日程で自然と消えていくものです。鼻血は手術中に上顎洞の粘膜を傷付けてしまう事で出てしまう事があります。
抗生物質を服用する事で炎症が治まれば心配ありませんが、万が一出血が続く場合は更なる処置が必要となる可能性もあります。
又、術後にきちんとメンテナンスをしないと、天然歯が歯周病になるのと同じように、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎といった歯茎や粘膜の炎症を引き起こす事となり、最悪の場合はインプラントを撤去しなければならなくなります。

3.撤去後に治療法

3-1.骨を増やす手術

インプラントと骨が結合しない、炎症を起こしている、動揺しているなど、インプラントに不具合があり撤去しなければならない場合や、インプラントが自然と脱落してしまう場合があります。
そういった場合は、何故インプラント手術が失敗してしまったのか原因を突き止め、再度インプラントを入れられると判断されれば再手術となります。
再手術となった場合、一度インプラントを撤去した箇所、脱落した箇所は殆どの場合、骨が減ってしまっている事が考えられる為、もし自然に元の状態又は、インプラントを埋め込める状態まで骨が再生しないことが予想される場合は、減った分の骨を増やす手術を行い、骨の状態が整ってから再手術をしなければなりません。

3-2.歯肉の再生手術

インプラントを安定させ、良い状態で保たせる為には歯肉の状態が大きく関わってきます。
もしもインプラント手術を予定している部分の歯肉がしっかりとした丈夫な歯肉ではない場合は、清掃などのメンテナンスが困難になるため、あらかじめ歯肉を再生させる手術が必要となり、状態が整ってからインプラントの手術をする事になります。

3-3.入れ歯

インプラントを撤去する場合、状態によってはインプラントを埋め込んでいた箇所の骨を大きく削らなければなりません。その場合、前述のような骨を増やす手術や歯肉を再生する手術が出来たとしてもそれぞれ自費で高額な費用が掛かる為、手術を受けられない方もいらっしゃるでしょう。再生することができる骨の量にも限りがあるので、あまりに骨が少ないケースでは、再びインプラント治療をすることが出来ない場合もあります。
そういった場合は、入れ歯で欠損箇所を補う事になります。
しかし、骨を大きく削った箇所に入れる入れ歯は、通常よりも安定させる事が難しく、痛みも出やすく、作製するのが難しくなります。
そういった場合は、入れ歯の歯茎に当たる面にクッションの役割を果たすシリコーンを加工したコンフォートや、大幅に骨や歯茎を失ってしまった場合に用いられる顎義歯など、特殊な入れ歯が必要となる可能性があります。
入れ歯の設計や適した材料についてはお口の中の状態により異なりますので、歯科医師にご相談下さい。

・顎義歯(出展:東京歯科大学)
顎義歯

・コンフォート
コンフォートの入れ歯

まとめ

インプラントは周囲の歯へのダメージが少なく、お口の中に入れた時の異物感もほとんど無いなど、沢山のメリットがあります。
又、見た目も天然歯と近く、歯を失ってしまった方にとってはとても魅力的な治療法ですよね。
しかし、ご紹介したように失敗などのリスクも多い治療法です。安心して治療を進める為には、事前の徹底した検査と病院の設備、担当医師の症例数や患者様の予後についてお話を聞くなど、病院選びも重要となります。インプラントをお考えの方は、予めリスクについて知って頂いた上で、慎重に治療を進めて頂けたらと思います。

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【監修・執筆】山崎 貴裕

【監修・執筆】山崎 貴裕
所属:横浜いずみ(やまざき歯科クリニック)
略歴:2000年 東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学歯学部摂食機能再構築学分野入局
2001年 医療法人社団 啓歯会 分院長
2005年 やまざき歯科クリニック 開業
2016年 ハイライフ加盟

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