2022.12.02

差し歯をする前に注意すべき、歯茎が黒ずまない2つの治療法

差し歯をする前に注意すべき、歯茎が黒ずまない2つの治療法

これから差し歯にされる方の中には、差し歯にすると歯茎が黒ずんでしまうのではないかと、心配されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
もう既に差し歯にされていて、今後、黒ずんでしまうのかと不安に感じていらっしゃる方や、実際に歯茎の黒ずみが出てきて、見た目を気にされている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、差し歯による歯茎の黒ずみの原因と、黒ずまない治療方法についてご紹介致します。

1.差し歯とは

差し歯は、歯冠(歯茎から出ている歯の頭の部分)を虫歯や事故による破折などで失ってしまった場合に、歯の根っこに土台を立て、その上に人工の歯を被せる事で、歯の機能や見た目を回復させる治療法です。
歯の根っこが健康な場合のみ出来る治療法で、根っこが割れていたり歯を完全に抜かなければならない場合には、差し歯にする事は出来ません。
差し歯には土台・人工歯それぞれに、保険適用内の物と保険適用外の物があります。

2.差し歯をして歯茎が黒ずむ原因

歯茎が黒ずんでしまう原因は、土台や人工歯に使用される金属です。
保険で使用される金属は銀合金という種類の物で、長期間お口の中にある事により、金属がイオン化し溶け出してしまうのです。
個人差により異なりますが、こういった黒ずみは差し歯を入れてから大体4〜5年経った頃から見られるようになります。

3.黒ずまないためにできる治療

3-1.銀合金を使用しない土台を選ぶ

差し歯の治療方法手順
保険の土台には、レジンコアとメタルコアの2種類があります。
レジンコアは金属を使用しない土台ですが、噛む力が強い方には向かない為、ほとんどの場合で強度に優れたメタルコアが使われます。
しかし、このメタルコアが金属である為歯茎の黒ずみの原因となってしまうのです。
メタルコアは歯茎の黒ずみだけでなく、硬い材質から根っこの破折を招いてしまったりと、歯への負担も大きい土台です。

自費での治療にはなってしまいますが、歯への負担が少なく、且つ強度にも優れているファイバーコアやゴールドコアといった土台があります。
ファイバーコアはグラスファイバーとレジンを用いて土台を作る為、歯茎の黒ずみや金属アレルギーの心配も無く、ファイバーの撓りが力を分散させる為負担も強く掛からない土台です。

ゴールドコアは金で出来た土台なので、金属を使用して歯茎が黒ずまないかと不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、金はイオン化して溶け出す事無く安心してお使い頂ける金属です。
その為金属アレルギーにもなりにくく、黒ずむ心配もありません。
金属なので強度にも優れていますが、メタルコアと比べて柔らかく歯に馴染みやすい金属なので、根っこ掛かる負担も大きくありません。

3-2.銀合金を使用しない人工歯を選ぶ

保険の差し歯に使用される金属は、どうしても将来的に歯茎が黒ずんでしまうものです。
金属を使用せずに、強度に優れた差し歯となると、自費での治療になってしまいますが、自費の差し歯には以下の種類があります。

・ハイブリッド
ハイブリッド
レジンとセラミックを混ぜたものです。
レジンを使用している為、長期間使用していると人工歯に着色がみられる事がありますが、金属を使用していない為歯茎の黒ずみや金属アレルギーの心配はありません。

・オールセラミック
オールセラミック
人工歯全体がセラミックで出来たものです。
歯の透け感や色が天然歯にとても近く、自然な見た目に仕上げる事が出来ます。

・ジルコニア
ジルコニアクラウン
全体がジルコニア、又はジルコニアの周りにセラミックを焼き付けたものです。
ジルコニアはとても硬く強度に優れた材質です。
しかし、その硬さが天然歯を傷付けてしまう可能性がある為、噛み合う歯が天然歯の場合は適さない場合があります。
又、ジルコニアは真っ白な歯にする事が出来ますが、その白さが人工的に見えてしまう場合がありますので、ジルコニアをお考えの方は歯科医師でサンプルを見せてもらうなど、他の材料との比較をして頂くと安心です。

上記のものは全てメタルフリーなので、黒ずみや金属アレルギーの心配はありませんが、金属を使用していてもゴールドの場合は銀合金とは違い安心してお使い頂けます。
ゴールドの周りにセラミックを焼き付けたものなど、強度と見た目どちらにも優れた人工歯もある為、気になる方は歯科医師にご相談下さい。

・保険と自費の差し歯については、以下の記事で詳しく説明しています。
差し歯で悩む方必読!保険と自費の差し歯の見た目/費用/寿命を徹底比較!

4.歯茎が黒ずんでしまったら?

4-1.差し歯を取り換える

歯茎が黒ずんでしまったら、その原因となる物を除去する事が改善させる為には一番です。
銀合金を使用しない土台・人工歯に交換して頂く事で、次第に黒ずみが目立たなくなっていきます。

4-2.外科処置

治療時に金属を削る事で、その細かい破片や粉が歯茎に入り込む事で黒ずみが出てしまった場合は、差し歯を取り換えても自然には改善出来ない場合があります。
そういった場合は、外科処置により黒ずんだ歯茎を切り取り移植する方法です。
手術に掛かる費用は3万円〜10万円です。

4-3.レーザー

レーザーで歯茎の黒ずんだ部分を焼いて除去する治療方法があります。
痛みや熱さはほとんど感じる事無く治療を受けられます。1回の施術で1万円〜2万円掛かります。

4-4.ガムピーリング

ガムピーリングを行う事で歯肉を元の綺麗な色に戻す事が出来ます。
ガムピーリングは歯茎に薬剤を塗布する事で黒ずみを除去する方法です。
塗布後1週間〜2週間程掛けて徐々に表皮が剥がれていき、その後元の綺麗な歯茎の色に戻っていきます。
1回の施術に3,000円〜1万円のご料金が掛かります。
それぞれ自費での治療になってしまう為、病院によって治療費用が異なり、これらの治療設備が整っていない病院もあるかと思います。
歯茎の黒ずみを治したいとお考えの方は、現在かかっている歯科医師にご相談頂くか、施術を行っている歯科医院へお問い合わせ下さい。

まとめ

歯茎が黒ずんでしまうと、笑ったりお話したりする際にも人の目が気になってしまうものですよね。
選ぶ差し歯の種類によって、黒ずみを防ぐ事、改善させる事が出来ます。
これから差し歯にされる方も、今現在悩んでおられる方も、ご紹介した差し歯の種類や治療方法を参考にご検討頂ければと思います。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

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