2021.04.30

抜歯して入れ歯?歯を抜いて後悔しないために知るべきこと

永久歯は失うと二度と新しい歯がはえてくることはありません。
歯でお悩みの多い方は、いっそのこと抜歯して入れ歯にしようかとご相談に来られる方もいらしゃいますが、残せる歯は抜歯するようなことはせず、絶対に大切にするべきだと考えます。
それは、歯を失うことによって多くのデメリットがあるからです。
今回は、歯を失うことによる7つのデメリットや、抜かざるをえない歯について詳しくご説明します。

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1.抜歯をして歯を失うことによる7つのデメリット

1-1.噛めない

歯の本来の役目は、噛むことにあります。ですから歯を失うと噛めなくなります。失った歯の本数が多くなればなるほど、食べにくくなる食材が増えてきます。
しっかりと噛まずに飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、胃や腸の異常につながることもあります。

1-2.話がしにくい

会話をしようとしても、失われた歯の部分から空気がもれるために、はっきりと声を出しにくくなります。

1-3.歯並びを悪くする

歯を失ったままで放置しておくと、歯がなくなった隙間に隣の歯が寄りかかってきたり、噛み合わせている上、もしくは下の歯が伸びてきたりします。このために歯並びが悪くなります。

1-4.むし歯や歯周病になりやすくなる

歯を失ったために歯並びが悪くなると、歯と歯の隙間がいびつになったり、歯が傾いたりするために、歯磨きがしにくくなります。そのために、むし歯や歯周病になりやすくなります。

1-5.顔つきが変わる

例えば、奥歯がなくなると頬が落ち込みますので、頬がやつれて見えたり、顎がたるんで見えたりします。
また、前歯を失いますと、口元が内側に落ち込んでしまいます。そのために、口元にシワがより、実年齢よりも老けて見られるようになります。

1-6.力が込めにくくなる

例えば重い物を持ち上げる時、スポーツをする時、このような時に、力を入れるために、歯を食いしばります。歯を失いますと、当然食いしばれなくなりますので、それまでのような力を発揮することができなくなります。

1-7.認知症になりやすくなる

噛むという行為が脳を刺激して活性化させることが知られています。歯をすべて失ってしまった場合、歯がたくさん残っている人と比べて、脳の活動性に差が出るという研究結果があります。

2.抜歯せざるをえない歯とは

できるだけ抜かずにおきたい、治したいというのが人の気持ちですが、残念ながら抜歯せざるを得ない場合もあります。

2-1.むし歯

むし歯がとても進んでしまい、治療する余地がなくなると、抜歯せざるをえなくなります。

2-2.歯周病

歯周病は、歯を支えている骨を溶かしていしまう病気です。骨が減ることで歯がとてもぐらついてしまった場合、抜歯するほかなくなることがあります。

2-3.破折

歯の根が割れたり、もしくは深いひびが入ってしまった場合、抜歯適応となります。

2-4.根の先の炎症

歯の根の先に病巣があり、根の治療を何回繰り返しても、痛みが取れないような場合、抜歯しないといけないことがあります。

2-5.炎症

広範囲に及ぶ腫れをもたらす原因となった歯で、かつ根の先に大きな膿の袋が出来ていたり、骨がかなり減っていたりするような場合、抜歯するようになります。

2-6.親知らず

親知らずが原因で、隣の歯にむし歯を作ったり、歯周病を悪化させたりすることがあります。こうした場合、親知らずを抜歯して他の歯を守ります。

2-7.外傷

前歯に多いですが、転倒や打撲などで歯が骨ごとダメージを受けてしまうことがあります。その場合、元の位置に戻せることが多いですが、ひどく損傷している場合は、抜歯になることがあります。

2-8.骨折線上にある歯

交通事故や転倒などで、顎の骨を骨折することがあります。もし、骨折線上に歯があれば、その歯は抜歯しなければなりません。

2-9.矯正治療

歯をきれいに並べようとしたところ、顎の骨の大きさの関係で、並びきらないと思われる場合に、抜歯しなければならないことがあります。

2-10.過剰歯

稀に、通常よりも多い余分な歯が生えてくることがあります。歯並びを悪くする、もしくは、むし歯や歯周病の原因となったりするような場合は、抜歯することになります。

2-11.後から生えてくる永久歯にとって邪魔

永久歯が生えてくるときに、乳歯がなかなか自然には抜けない時があります。そのまま、おいておくと永久歯が変な位置に生えてくる原因となります。この時も抜歯して、永久歯が生えやすくします。

3.歯をして歯を失った後の治療法(入れ歯/ブリッジ/インプラント)

失われた歯の治療法は、ブリッジ、入れ歯、インプラントになります。

3-1.ブリッジ

ブリッジ
失われた歯の両隣にある歯を削り、両隣につける被せものを連結することで治します。
歯の形態に近いので、違和感が少なく、固定式の為、取り外してお手入れをする必要がないので、手間がかかりにくい利点があります。
しかし、デメリットとして歯を削らないといけないので、もしその歯がむし歯になったこともない様な健康な歯であった場合、削ることでむし歯になりやすくなったり、歯がしみてきたりするリスクがあります。
また、入れ歯と比べて、ブリッジは適応条件が厳しく設定されております。原則的に2本以上連続して歯を失った場合や、失われた歯の両隣にしっかりとした歯が残っていない場合は、用いることが出来ません。

3-2.入れ歯

入れ歯の構造
ブリッジが適応されない場合や、健康な歯を削るのが嫌な場合は入れ歯になります。入れ歯は取り外し式であるところがブリッジと根本的に異なる点です。
入れ歯は歯が残っているかいないかで、部分入れ歯か総入れ歯にわけられます。
どちらも、毎食後外して洗う、寝る前は外して保管するなどの手間がかかりますが、清潔に保つことでお口の健康を維持することができます。
ブリッジ、インプラントと異なるメリットとして、固定式ではなく、外科的処置も不要なため、安全に何度でも作り直すことが可能です。
また、適応範囲も広く、ブリッジが用いられない場合や、インプラントがダメになってしまった後にも入れ歯を使用することができます。
自費診療ではさまざまな材質が用意されており、お悩みやお口の状況に合わせて選択することが可能です。

3-3.インプラント

imp
インプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋めて、そこに被せて治す治療法です。ブリッジの様に残された歯を削る必要もありません。
一方、骨を削って人工の歯根を埋めますので、外科処置が欠かせません。ですので、何らかの病気があったりすれば受けることが出来ないこともあります。
また、インプラント治療は、保険診療の対象外となりますので費用が高額になってしまいます。

・入れ歯と種類については、以下の記事で詳しく説明しています。
専門家監修|入れ歯のお悩みを解消するさまざまな入れ歯の種類

4.大切な歯の健康を保つために

歯を残すために大切なことは、きちんとしたケアを行なうことです。ケアには、日常生活で自分自身で行なうケアと、定期的に歯科医院で受けるケアがあります。

4-1.日常のケア

日々の歯やお口のケアは、歯やお口の健康だけなく、全身の健康を守る上でとても大切なことです。そのため、食事の後は、歯ブラシや歯間ブラシ、糸ようじなどを使って、歯の表面、歯と歯の間などすみずみまできれいにしましょう。
そのとき、フッ素や殺菌成分の含まれた歯磨き粉やうがい薬を使うと、むし歯や歯周病予防もできて、より効果的です。
また、食事も大切な要因のひとつです。甘いものを食べ過ぎない様に気をつけ、栄養の偏りのないバランスのとれた食事を心がけましょう。そして、そのとき、よく噛むことを心がけてください。

4-2.歯科医院でのケア

日々の歯やお口のケアだけでなく、歯科医院での定期的な検診とケアも大切です。どんなにていねいに歯みがきをしても、歯の表面には歯垢がついてしまいますし、歯石も付着してしまいます。

歯垢は、バイオフィルムといって細菌の塊です。この細菌は、心臓病や糖尿病のリスク要因にもあげられるとても怖いものです。心臓病や糖尿病だけでなく、歯周病を悪化させる要素でもあります。それは歯石も同様で、たくさん歯石がついたままにしておくと、歯周病が悪化し、歯茎が腫れたり、歯がぐらついてきたりする原因になります。

しかし、歯みがきをするだけでは、これらを取り除くことは出来ません。歯科医院で専用の器械を使って、取り除くしか方法がありません。
歯科医院で、定期的に歯やお口のケアを受けることで、こうした歯垢や歯石を取り除き、歯やお口の健康、全身の健康を良好な状態に保つことが出来る様になります。

まとめ

歯を失うと、食事や会話など機能面だけでなく、そのほか顔の見た目、脳の働きなどにも影響してきます。
歯を失わせないことが一番大切であることは論をまちません。
抜歯して入れ歯やブリッジなどにならないためには、自分自身で行なう日常の歯やお口のケアだけでなく、歯科医院も定期的に受診し、歯やお口の健康だけならず、全身の健康状態も良好に保つ様にましょう。

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【監修・執筆】ハイライフ編集部監修

【監修・執筆】ハイライフ編集部監修
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